越知町立越知中学校

1年生 総合的な学習の時間

 1年生では、総合的な学習の時間において「越知町の豊かな自然環境を未来へつなげていくために~今、私たちができること~」をテーマに、(株)ツムラ、ヒューマンライフ土佐、高知県林業環境政策課、役場産業課と連携し、1学期から学習を進めてきました。その第2ステージとなる2学期は、体験活動をたくさん取り入れ、地域の自然に親しみながら学習を深めていこうと予定しています。
 今学期最初の座学では、牧野植物園にもご協力いただき、講義をしていただきました。

(1)牧野植物園 藤川和美 様
 主に越知町と牧野博士とのつながりや高知県の生物の多様性について、そして、図鑑に記録していくことの意義についてお話しをしてくださいました。高知県の豊かな自然こそが牧野博士を育んだこと、横倉山は県内の植物のうち41%を保有していることなどを聴き、横倉山の自然を後世に残していくことの重みを感じました。

(2)ヒューマンライフ土佐 高橋昌彦 様
 生薬を徹底した管理のもとで基準を守った栽培をしていることや(株)ツムラとの契約栽培をすることで価格が安定し農家経営も安定すること、野菜などの一般作物に比べて、薬用作物は鳥獣害を受けにくく、収穫後の作業が少なくて済むことなどを説明してくださいました。さらに、生産者の高齢化、労働力や後継者の不足などの問題点も提起してくださいました。

(3)(株)ツムラ 福井竜海 様・川勝貴史 様
 生産から製造までの「生薬バリューチェーン」と呼ばれる流れを動画で視聴し、漢方は日本の伝統医学で1400年以上の歴史があること、漢方薬の中から葛根湯や大建中湯について組み合わせの説明などをしていただきました。また、いくつかの生薬見本を持って来てくださり、生徒たちは、興味深く触ったりにおいをかいだりしていました。

 次回の学習では、牧野植物園そして高知大学にもご協力いただき、横倉山へのフィールドワークを行い、電子図鑑に観察記録を記していく予定です。

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